原因を調べて行くうちに、Windowsマシンで使われている暗号化SSIDの仕様で、WEPキーの種類には、ASCII文字16進数があり、またメーカーによってWEPキーの読み取り方がまちまちであるとの事でした。つまりMacとWinと言うより、メーカー間では、暗号化するとWEPキーの種類と読みとり方の違いで、接続出来ないという相性の問題が発生してしまうのです。ここに無線LANを導入する時、同じメーカー同士を購入した方がよいという理由ある様です。
WEPキー(パスワード)の種類と入力方法

Appleパスフレーズ:31文字以内の英数字のパスワード(大文字小文字も区別)
16進数:16進数で表されたパスワード
       40ビットの場合10桁、124ビットの場合26桁となります。
ASCII文字:5桁の英数字によるパスワード

早速I-O DATA のHPを訪ね、無線LANPCカード WN-B11/PCMHのQ&Aを見ると「AirMacBSへの接続は、検証しておりません。今後も検証する予定はありません」だと・・・q(T_Tq)(pT_T)p

もうAirMacによるWinとMacの混合無線LANは、挫折するしかないんでしょうか・・・・? もし、Winに繋げられないAirMacをローンで買ったなんて嫁にバレたら・・・・爆死!

更に調べてゆくうちに実は、AirMac BSは、どのメーカーとも相性がよいように「Appleパスフレーズ」以外の「ASCII文字」「16進数」にも対応しており、「AirMacは、Macでしか設定出来ない」という事を省けば、無線LANの中で一番汎用性があるという情報を入手しました。おおっ、おーっ!

そして、WindowsマシンとBSの暗号化SSIDでの無線接続の最大のコツは、どこのメーカーでも使われている16進数による半角英数字のWEPキーをBSのパスワードとして設定し、特殊な方法でBSに入力することなのでした。

まず先にWindowsマシンに10桁(128ビットなら26桁)の16進数のWEPキー********** を設定します。(16進数が解らない人は、10桁の数字にしましょう!これは16進数でもあります。)
次にBSに同じパスワード(WEPキー)を入力設定するのですが、その入力方法は、全部で2つの方法があります。

それは

・頭に$マークを付ける方法   $**********
・頭に0xを付ける方法       0x**********

この2つの入力方法のどれでもWEPキー(パスワード)をBSに設定すると、BSでは、「このパスワードは、Appleパスフレーズじゃなくて16進数だな、10桁数だから40ビットか!」とちゃんと自分で判断してくれるのです。

これは下記の例の通り、図Iの方法でBSによるパスワードの変換で16進数WEPキーに出力した結果が********** と同じになる事からも確認出来ます。(ちなみに“*****”と5桁英数字を「“」で囲んでBSに入力すると、これはASCII文字となんだな、と判断します。WinにASCII文字5桁でWEPキーを設定した場合でも、BSにWEPキーを「“」で囲んでBSに設定する方法で、接続可能な場合も当然あります。)

 

この2つの16進数WEPキーのBSへの設定方法、または、ASCII文字5桁のWEPキーを「“」で囲んでBSに設定する方法、このどれかの方法で、ほとんどWindowsとBSが接続が可能となるハズです。更に全メーカー共通の10桁WEPキーにすれば、あらゆるメーカー混在の無線LAN環境でも確実に繋がると思います。なぜ同じWEPキーなのに、こうもいろいろ入力方法が存在するのか詳しくわかりませんが、どうもAirMacから送られるWEPキーを読み取るメーカーの方式がまちまちであることが原因のようです。問題は、流派が乱立するメーカーにあったのでした、涙!
(注意:Mac、WinへのWEPキーは、普通の入力方法でOKですよ。BSの設定のみ特殊な入力方法です)

 ちなみに今回、問題となった I-O DATA の無線LANPCカード WN-B11/PCMH を設定したVAIOノートでは、BSの設定方法は、頭に 0xを付けた16進数のパスワードをBSに設定することで接続を確立することが出来ました。おー!

しかし、ここまで調べてたどり着くのに約一週間、毎日毎晩、本やネットで情報を検索し・・・もう涙、涙の物語ですわ、ほんと。

これでも接続出来ないのであれば、WindowsXPのWEPキー以外の接続設定を疑いましょう。例えば、「ネットワークアソシエーション」は「共有済み」、「このネットワークでIEEE802.1Xを有効にする」は、「OFF」などです。

もし、どなたかBSでMac&Win混在の無線LAN環境を構築するならば、Winの無線LANメーカーのほとんど採用している10桁の16進数のWEPキーがやはり最も確実に接続出来おすすめです。

 このWEP暗号化での接続に成功したら、次は、非公開ネットワーク機能をONにします。これによって無線LANのネットワーク名がクライアントのパソコンに表示されなくなります。セットしてもし切断、接続が消えたら、Macの右上メニューバーのAirMacマークから「その他」を選択して、ネットワーク名とパスワードを入力して接続します。(この時にも、パスワードの頭に0xは付けませんよ!付けるのはBSのパスワードの設定の時だけです、笑。)

そして、最後の設定の電波の強さのコントロールによる接続可能範囲制限ですが、僕は必要性もないので設定しませんでした。

 今回、AirMac接続に試行錯誤している最中、WindowsマシンのVAIOは、ご近所さんの接続可能な無線LANを認識しました。他人の無線LANに勝手に接続することは、違法ですが・・・思わず間違って接続してしまうところでした・・・ごめんなさい!でもパスワードがわからず接続できませんでしたよ。

無線LANによる電波には、ネットワーク名(SSID)、MACアドレス、使用チャネルなど様々な情報が含まれます。最初からセキュリティを何もしていないのは論外ですが・・・セキュリティは、どれも完全ではなく、悪意を持った者が高度な技術と機材を用いれば、無線LANの電波をキャッチして暗号を解読し、MACアドレスを読みとって偽装したりしてネットワークに侵入し、大切な情報を盗んだりする可能だそうです。

でも、まぁ、近所にそんな人がいるとも思えないし、僕のiMacの中には・・・・もうイロエロなファイルがいっぱいあるくらいで、リスクは「恥ずかしい、ダメ、見ちゃダメよん。」くらいか。「お前のパソコンの中に蒼井そらがスッポンポンでいるぞ!嫁に知られたくなければ・・・」なんてエロで恐喝されるとも思えんし・・・ぎゃはははは

かくして、何とか家庭内無線LANの構築に成功しましたが、妻が「この円盤みたいなのなあに?」と聞くので「いや、何、AirMacだよ。ケーブルで君が転んだらいけないと思ってさ、iMacに最初から付いてたんだけど、今回ソフトがバージョンアップしてWindowsXPのVAIOとも無線LANで接続出来る様になったから設定したんだ」「そうなんだ、あなた、ありがとー」ああっ、僕は、貧乏嘘つき営業マン? AirMacをローンで買ったなんて妻に知られたら確実に・・・・・ひでぶ〜っ、爆 

注)上記は、あくまで僕個人がAirMacで無線LANの構築に苦戦する物語です。技術的な内容がいっぱい含まれてますが、それは本やインターネットで調査して得た情報で、必ずしも検証してみた訳ではなく、違った情報も中には含まれているかも知れません。AirMacの無線LAN構築の参考程度にして頂ければ幸いですが、全てを技術的に正確な内容として理解されてしまうと困っちゃいます。そこんとこよろしくお願いします。

「文責:あつお」


あつおさんプロフィール
宮本朋治氏をMacの師と仰ぐ東京在住の商社マン。
3年前、Macintosh Paranoia BBSに質問を書き込んだことを契機に
吉本大兄に習い、そのままBBSに居候している。