MobileStorage 4in1はPOWERGLOBAL iNDEXのUSB2.0対応の128MBフラッシュメモリでもあり、3メディア対応のカードリーダでもある製品である。USB2.0に関しては後述するmathy(デンノー)製のMPU2C-05を使用した。
1. 使い勝手
使い勝手は普通に使うには他社製の類似品と差はないようだが、USB延長ケーブルがついている点が評価できる。iBookやPowerBookで使う場合はそのままUSBポートに差し込めばいいが、PowerMacやiMacになると通常では裏側に手を伸ばさないと挿すことができない。しかし、延長コードを挿しておけば、簡単に手元で使うことができる。私のようにデスクトップとノートパソコンを併用する環境では非常に評価できる。逆にノートだけの場合だとコードが邪魔になることもある。また、この手の製品ではすべてに当てはなまるが、挿したままiBookやPowerBookを移動する場合、折ってしまいそうで非常に怖い。
2. カードリーダーとしての使い勝手
この製品で使えるメディアはSDカード、MMC、メモリースティックが使える。個人的に使っているのがコンパクトフラッシュとスマートメディアなのでこちらのカードリーダーとしての使い勝手を試すことができなかった。できれば、メジャーなフラッシュメモリのCFやSMを使えるとよかったのだが、対応するメディアを持っているなら、容量を128MB以上に増やすことができるので非常に有用だろう。気が向いたらメモリースティックでも買ってみようかと思っている。
3. 外観
右の写真はほぼ実寸である。平べったい形のため持ちやすいが、カードリーダーもついているため、やや大きい感じがする。しかし、邪魔になるほどの大きさでもない。しかし、最近は類似品でスタイリッシュな製品もたくさんある中、クールとは言い難い、よく言えば、質実剛健だが、iMacやiBookとマッチするかといえば、マッチするとはいえない。好みもあるが、私の評価は「悪くないが、クールではない」である。
4. ファイル転送
この実験は同製品をHFS+にフォーマットして行いました。また、HFS+にフォーマットしたコンパクトフラッシュ64MBをSmartDisk社のカードリーダーで読み込んだものを対照としました。使用したものは53MBのファイルです。
この結果を見ると、SmartDisk社のカードリーダーを使ったコンパクトフラッシュに比べて2割くらい遅い結果になりました。HDでのコピーと比べるとおよそ25倍の差があるので、我慢できないほどではないがもう少し速い方がいいといった感じです。USB2.0で使うとどのくらい速くなるかを試してみるとこの製品の本当のパワーがわかるのですが、最初に書いたようにできませんでした。残念です。
5.USB2.0のカードを使っての実験
下の結果を見てもらえば、一目瞭然であるが、MacではUSB2.0のボードをつけてもほとんど速度の向上が見られない結果になった。
今回使用したUSB2.0のPCIボードはmathy製のMPU2C-05を使った。MPU2C-05はMacOS Xに対応したUSB 2.0ボードである。対応してしかも、専用ドライバをいれてこの結果である。買った本人としては非常に悲しい結果となった。これほど速度の向上が見られないとUSBのポートが5つ増えただけになった。しかも、MobileStorage 4in1を挿したまま、スリープにはいるとフリーズする現象がある。非常に困ったもんだ。参考までにIO-DATA製のUSB 2.0対応外付けハードディスクを使用したが、やはり、1.1とほとんど変わらない感じだった。
mathy(デンノー)製のMPU2C-05
(1) MobileStorage 128M (HFS+) with USB 2.0 PCIカード |
(2) Mirrored Drived Doors内蔵ATA100 IDE HD |
(3) コンパクトフラッシュ64M with SmartDisk |
(4) MobileStorage 128M (HFS+) |
6. 結論
この製品はUSB 2.0対応と考えない方がいいだろう。考えると非常に悲しくなります。現状ではMacでのUSB 2.0の対応はあまりにもお寒い状況なので2.0に光明を見ると痛い目を見るだろう。1.1に対応したフラッシュメモリで、SDカード、MMC、メモリースティックが使えると思えば、結構いいものだと思う。上記3種のメディアを使用しているなら使ってみる価値はあるだろう。
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