TCP/IPの設定の前に・・・
<DHCP機能&ローカルエリア構築に関して>

 ところでBSには、NAT機能(割り当てられた一つのIPアドレスを複数のクライアントで利用する機能)とDHCP機能があり、デフォルトでは両機能が有効で10.0.1.2〜のIPアドレスがクライアントに自動で割り当てられる様に設定されています。これは図Dの様に、CATVなどのインターネット接続の場合、BSに与えられたグローバルIPを複数のコンピューターで使う為の機能です。

 

しかし、図Eの今回のようなDHCP機能を元々備えているルータ機能付ADSLモデムにBSを接続する場合、モデムが管理するローカルネットワーク192.168.0.Xに、BSが管理する別のサブネット10.0.1.Xを更に繋げることになり、BSは、第二のルータの様になってしまいます。

 

図Eの形では、192.168.0.Xと10.0.1.Xの2つのサブネットになるので、家庭などの小規模ネットワークでは少々煩雑になります。もし、2つもサブネットが必要で無ければ、図Fの様にひとつのサブネット方がベターなのではないでしょうか。

 

 また、ネット上の噂として、図Eのパターンで、モデムのDHCPで割り当てられたIPアドレスを、更にBSのNAT機能とDHCP機能で複数のクライアントが利用することは、あまり好ましくなく、上手く接続できない場合もあるとのことでした。

 上記の理由からルータ機能付きADSLモデム等にBSを接続する場合、図Cの様に「IPアドレスを割り当てる」のチェックを外します。そうするとBSは単なる無線ハブの様になり、クライアントはBSを通ってADSLモデムのDHCP機能によりIPアドレスを取得することになります。

 僕の場合、更にADSLモデムのDHCP機能もOFFにしてあるので、iMacとVAIOのIPアドレスは、手入力により設定しました。これは、僕的には、ファイル共有や転送などのパソコン通信を行うなど様々な理由のため、起動する度にIPが変更してしまう可能性のあるDHCP機能は、不都合なんです。いろエロと作業するには、やはりIPアドレスは手入力が基本ですよね、吉本先生!